マンションの騒音と苦情

マンション騒音(足音)の対処法

足音の騒音対策グッズ (イヤーマフ、ノイズキャンセリングヘッドフォン)

      2018/06/24

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上階からの足音の騒音はその後も一切変化なし。あいかわらず、ドカドカと響いてきます。
状況の改善が望めなさそうなので、とりあえず、日々の生活を成り立たせるために、少しでも騒音の暴力から逃れる方法を考え始めました。

イヤーマフ

まず試してみたのは、イヤーマフです。
本来は、騒音の激しい工事現場や、自衛隊の人が大砲やミサイルを撃つときに、耳を保護するために使うものです。

大砲の轟音に効果があるならば、ドスドスという足音ぐらい防いでくるのでは、と期待しました。

楽天市場のレビューを見て、効果の高そうなイヤーマフのあたりをつけ、ホームセンターを回って探したところ、東急ハンズに実物がありました。

店頭でイヤーマフを耳に被せて、壁をガンガンたたいて音をたたいてみました。
しかし、あまり効果が実感できません。

こういう作業用のイヤーマフは、たとえば、110dbの轟音を、80dbくらいの難聴にならない程度の騒音にまで低減するための製品です。静けさを求めるために設計されたものではないので、生活騒音の軽減にはあまり適さないようです。

ノイズ・キャンセリング・ヘッドフォン

次に思いついたのは、ノイズ・キャンセリング・ヘッドフォンでした。
外部の騒音と逆位相の音を電気的に作り出して、騒音を相殺してしまうというハイテク製品です。下の図のような概念説明図をよく見かけますが、たしかに理屈にかなっているように感じます。

ノイズキャンセリング

多くのメーカーから商品化されていて、大手家電量販店で試用できます。ヤマダ電機やビッグカメラを回って試してみました。値段が数千円の普及品から、BOSE製の高級品まで、いろいろ体験してみました。

で、わかったのは、ノイズ・キャンセリング・ヘッドフォンは、街頭ノイズや地下鉄の車内音などの、一定の音量で連続する騒音には効果があるのですが、衝撃音には全く無力だということでした。
店内の「ざわざわした感じ」は効果的に低減されるのですが、げんこつで壁を叩くゴンゴンという瞬間的な打撃音は軽減されません。

この種の製品の原理は、外部から来た音に対して逆位相の音を電気的に作り出してヘッドフォン内に流す、というものです。この処理をするための、わずかな時間的ロスがあります。

「ドン」と一瞬の衝撃音がきた瞬間に、まったく同じタイミングで逆位相の音をだすことは不可能です。だから、一瞬で終わる衝撃音には効果がありません。電車の中の騒音のように一定レベルで連続する騒音にならば効果があるでしょうが、足音騒音に効果があるとは思えませんでした。

パッシブ・ノイズキャンセリング・ヘッドフォン

さらに、いろいろと考えてみたのですが、その結果、ネットで見つけたのがQZ99 (パッシブ・ノイズキャンセリング・ヘッドフォン)という製品です。

ユーザーレビューで、「強烈な遮音性能」、「 遮音性最強!!」と絶賛されていたので買ってみました。

ノイズキャンセリング・ヘッドフォンの頭に「パッシブ」という言葉がついています。これは要するに、ヘッドフォンの耳あての部分に防音材を詰め込んで外部の音を遮断する、というもので、原理は単純です。イヤーマフの内部にスピーカーがついているようなものです。防音材である程度の音を遮断し、同時に低い音量で音楽でも流しておけば、外部の騒音が気にならなくなりそうです。

先ほどのノイズキャンセリング・ヘッドフォンがハイテク製品だとすれば、このパッシブ・ノイズキャンセリング・ヘッドフォンは、ローテク製品。ローテクではありますが、これならば、電気的な処理のタイムロスもないので、衝撃音にも効果がありそうです。

大きさがわかるように、隣にコンビニおにぎりを置きました。

Koss

比べてみるとわかるとおり、相当にでかく、ごついです。重さもそれなりにあります。重いですが、作業用の防音具よりも遮音性が高いように思いました。

これを購入して、ヘッドフォンの中にテレビの音声を流していると、ドスンドスンという重衝撃音が軽減され、さらにテレビの音にまぎれる感じになりました。
最初は気になった重さや締付感は、いつの間にか慣れて気にならなくなりました。
ただし、夏に使うのはややつらそうです。

環境音

いつもテレビの音を流しているわけにもいかないので、環境音のようなものを探しました。音楽やテレビはずっと聞いていると飽きますが、自然音ならば飽きずに流しておけるのではと考えました。
しかし、やわな環境音では効果があると思えません。鳥のさえずり程度では、足音で蹴散らされてしまいます。川のせせらぎでも駄目そうです。
youtubeでいろいろ探してみました。
たとえばこれ。波の音が30分続きます。このくらい長くないと、落ち着いて聞いていられません。


http://youtu.be/_dJCLaoBZvM

まあまあいいのですが、やはりテレビの雑然とした音の方が、騒音をマスキングする効果はあるようです。うるさいバラエティー番組が最強と思います。

 - 騒音対策一般

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