シリコン製の耳栓の安全性について
2018/06/24
シリコンは見た目がケミカルな印象なので、肌への悪影響などが心配になります。そこで、シリコンの人体に対する安全性を調べてみました。結論としては、まったく安全な素材のようです。
シリコン製の耳栓の安全性について
シリコン製の耳栓は競泳用が多い
以前書いたとおり、私はシリコン製の耳栓を愛用していました。
下のようなサイズと素材感のものです。
触った感じはひんやり、つるんとした感触です。
指で押すと粘土のように簡単に変形し、耳穴にぴたりとフィットします。
臭いはありません。
シリコン製の耳栓は、ウレタン製の耳栓よりも素材の密度が高く、重量があるので、マンションのコンクリートを伝わってくる足音などの重衝撃音、重低音を効率よく防いでくれていると思います。
私は、飛行機に長時間乗るときにもこのシリコン製耳栓を持っていきます。
エンジンから響く低周波の唸りのような音から、周りの人の声やオーディオの音漏れまで、ウレタン製の耳栓より効果があります。
使用感も悪くないし、耳栓としての性能は十分だとおもって満足して使っています。
ただ、市販されているシリコン製耳栓は、騒音対策用ではなくて、水泳用の耳栓がほとんどです。私が持っている米国製のシリコン製耳栓「Mack’s Pillow Soft Earplugs」も、水泳用(サーフィン用)です。
水泳用ということは、毎日何時間も耳に入れっぱなしにすることは想定していないと思います。
シリコン製の耳栓の安全性について
この粘土のような質感のものを、就寝時など長い時間耳穴の皮膚に密着させておいて、肌に不都合は生じないのか、少し心配になり、シリコンという素材について調べてみました。
参考にしたのは、
- シリコンメーカーの共和工業
- シリコン製品のメーカーである三信ゴム商会
- シリコンを使った化粧品を製造している資生堂
のホームページです。
共和工業さんのホームページには、シリコンの安全性について、次のように書いてあります。
成分構成に毒性の物質を持たず、化学的に安定で生理的にも不活性な事が、『安心安全』を言われる理由です。
シリコーンポリマーは生体適合性も有しているので、万一、誤って食べてしまっても、人体には無害と言われており、医療、食品、化粧品関連の分野に多く使用されています。
整形手術などで身体の中にシリコーンゴムを埋め込んだりしていることから安全性をご理解いただけると思います。
何年、何十年もその性質が変わりづらいと言われています。
シャンプーなどの中にも入っているものもあり、身体に直接つけるコーティング材としても多く使用されています。アレルギー反応もほとんど起きないと言われてるのが一般的です。
たしかに、豊胸手術で胸にシリコンを何百ccも入れるという話を聞きますね。
シリコンスチーマーなどの調理器具や、コンタクトレンズにもシリコンが使われているそうです。
アレルギーの心配がないという点については、三信ゴム商会さんのホームページにも、次のように書いてありました。
たんぱく質を含んでいませんから、たんぱくアレルギーを起こしません。直接肌に触れるゴム製品にも多く使われている、環境や体にもやさしい素材です。
資生堂さんのホームページには、シリコンについて次のように説明されています。
シリコーンは、酸素とケイ素と有機基からなる有機化合物で、熱や光に強く、柔軟性があり、通気性が高いなど、さまざまな特長をもっています。とても安全な素材のため、日用品や食品、工業や医療の分野などで幅広く活用されています。
以上をまとめると、シリコンは物性的にとても安定しているので、皮膚に密着させても悪影響を及ぼさない、だからコンタクトレンズや医療用の素材として広く使用されているということのよう。
耳栓として使うくらいで心配する必要はまったくなさそうです。
よかった、よかった。
私がシリコン製耳栓を使ったレビューは、以前に記事にしましたのでそちらも参照してください。使い方についての注意事項を含めて丁寧に書いてあります。
私が使っているのは、アマゾンで買ったこちらの製品です。
リンク先には購入者のレビューも載っているので、そちらも参考にしてみてください。