騒音計のレンタルと購入
2018/06/24
騒音の証拠を残すために、騒音計による騒音レベルの測定が有効な場合があります。別に裁判を起こすつもりがなくても、自分が被害にあっている騒音が客観的にどの程度のレベルのものかわかれば、その後の対応について方針が立てやすくなります。
騒音計はこうして使う
自治体による騒音計の貸し出し
私は利用しなかったのですが、自治体で、騒音計や振動計の貸し出しをしているようです。
たとえば新宿区は、こんな広報を出しています。
yahooで、「騒音計 ○○市」などと検索してみれば、地元の自治体の情報が見つかるかも知れません。
ただ、どこの自治体も保有台数が少ないため、利用は順番待ちで、なかなか借りられないという現状もあるようです。貸出期間は1週間から10日が上限のようです。
なお、都心区では、上の新宿区のように、在住者だけではなく在勤者・在学者にも貸し出しをしているところがあるので、地元の自治体で借りられなくても、自分や家族が通勤、通学している自治体で借りられる可能性もあります。
隣室や上階の騒音に悩んでいるなら、対抗措置としてまずは客観的なデーターを収集しましょう。
安価な騒音計を購入する
自治体で貸し出している騒音計は専門家も使用する高級機です。一般向けに販売されている騒音計はそこまで精密ではありませんが、なかには評判の良いものがあるようです。
たとえばAmazonで買えるこの機種。
Amazonのユーザーレビューには、
「リオン社製の騒音計と使い比べてみたら、同じ測定値を示していた」
と書いてあります。
このレビューにある「リオン社」というのは、日本ではじめて補聴器を量産した音響機器専門メーカーで、東京一部上場企業です。上の写真の新宿区が貸し出している騒音計も、リオン社製のものです。
それと同じ測定値ということは、一応、それなりに信頼できる製品でしょう。ただ、騒音の値を記録する機能はないので、証拠採集に使うにはひと工夫がいりそうですね。
ちなみに、秋葉原のドスパラの3階には、数千円程度の安価な騒音計が何種類か並んでいます。
URはどうしてレンタルしないのか
思うのですが、なぜ、URで、騒音計・振動計の貸し出しをしないのでしょうか。URは日本最大の大家みたいなもの。騒音の苦情など、毎日のようにどこかで受けているはずです。
「住民どうしの問題は住民どうしで解決せよ」というのがURの基本方針だそうですが、騒音計の貸出は、どちらか一方に味方するわけではなく、中立的な立場から紛争の平和的解決に協力するという、理想的な関与の方法だと思うのですが。